社会人の「仕事して、家に寝に帰るだけの人生」って何が楽しいんですか?

 厚生労働省が発表している『一般職業紹介状況について』によれば、平成21年度を境に有効求人倍率は右肩上がりで回復しており平成29年度に入っても、じわじわと増加を続けている。職を得やすくなっているわけだが、だからといって働く環境が改善しているかは別問題だ。「教えて!goo」「社会人は何を楽しんで生きていけば良いですか?」と質問する人がいた。質問者さんはハローワークで求人を見たところ、就業時間はどれも長いのが気にかかった。その環境で働ければ家では寝るだけになり、「そんな生活の何が楽しいのですか?」と首をひねる。

 質問者さんは大学生の頃のように、「少しだけ授業を受けて、後は部活を楽しんで、夜は飲み会といった生活のほうが楽しい」だろうと考えている。煽られたかたちの社会人たちは、この質問者さんにどのような言葉を投げかけるのだろうか。

 

そもそも大学生活は比較対象にならない

 「大学生はお客さんです。お金を払って、その生活を享受しています。しかし社会人は、お金をもらう生活です」(bari_sakuさん)

 「大学生の頃のように」と考える質問者さんにスタンスの違いをまず指摘。大学を経営の視点からみれば、授業料を払う学生を「客」としてみなすことも確かにできる。一方で、社会人(労働者)は会社にとっての客ではない。この主張に重ねて「学生気分が抜けていない」といったよくある言葉も投げかけられていた。

若いうちにしっかり稼げるようになるべき

 「40代、50代と歳がいくにつれ、人間の体って弱くなって行きます(中略…)そうなると、軽い簡単な仕事しかできなくなります」(bonboyさん)

 体力や知力は、一般的に老化していくといわれる。いっぽうで、高度な仕事、たとえば熟練の技術がいるもの、調整力や人脈がものをいうものなど、40代以上になって初めて成し遂げられるような仕事も出てくる。自分が生きていく上で、よりよい形で仕事を続けるためにも、若いうちから研鑽を積むべしということだろう。

 

会社員でなければいいのでは?

 「給料をもらって生活するという生き方が嫌なら、自分で農業でも始めたらいかがです?それも仕事だし、むしろ大変だと思うけどね」(froufrousさん)

 ハローワークの掲載はほとんどが「会社員」や「契約社員」の募集だろう。働き方としては自らで仕事を得ていく「自営業」もある。もっともfroufrousさんは、税金などの面倒ごとを会社が肩代わりしてくれる上に、働く場を保障してくれる会社員のほうがずっとラクな生き方だと思う、と持論を述べる。

 今回の回答では「社会人は何を楽しんで生きていけば良いですか?」という質問者さんの言葉には、「家族のため」「使える自分の時間のため」という声もあった。筆者としては「生きるのを楽しむ」のはどうか、と考える。食べる、暮らす、働く、人と関わるなど、生きることそのものが楽しければ、「何を」と考えずともよくなる。そのための仕事も吟味するはずだ。みなさんは「何を楽しんで」生きているだろうか?