雨降った?「もう梅雨明け」で水がめが...

関東を含めて、広い地域で一斉に梅雨が明けた。多くの地域で大雨の被害があった一方で、首都圏では水不足が心配されている。
関東地方整備局・二瀬ダム管理所の伏見一徳専門官は、「ここまで下がったのは、初めてです」と話した。
水位が明らかに下がった湖。
底が見えてしまっている部分も。
首都圏の水がめが、今、深刻な事態となっていた。
関東甲信から中国・四国地方まで、広い範囲で梅雨明けが発表された、19日。
最高気温31.1度を記録した東京では、太陽の下で、気持ちよく日を浴びる男性や、足元だけ海につかり、夏を満喫する女性たちがいた。
関東は、2016年よりも10日早く、平年よりも2日早い梅雨明け。
街の人は、「梅雨は雨のイメージだったけど、ことしは雨も少ない。しれっと始まってしれっと終わった」、「ことしって、梅雨っていつあったのかな」などと話した。
2017年の梅雨に、ピンと来ていない街の人々。
それもそのはず、東京都心では15日連続の真夏日となり、突発的なゲリラ豪雨はあったものの、まとまった雨は降っていない。
ここで気になるのが、水不足の問題。
「ユアタイム」が向かったのは、東京都や埼玉県の水がめである、荒川水系の「二瀬ダム」
伏見専門官は「例年ですと、草と砂利の間ぐらいが満水位となります。例年ですと、あそこぐらいまで水があるんですけど、ことしは渇水の影響で、約15メートルほど水位が下がっている状況です」と話した。
岩肌があらわとなった湖。
現在の貯水率は、30%まで落ち込んでいた。
6月1日に撮影された二瀬ダムの様子と7月19日の様子を比べてみると、わずか2カ月足らずで、十数メートル水位が下がり、岩肌が広がっていることがわかる。
伏見専門官は「一見、水があるように見えますが、こちらのダムは谷に水をためてますので、上の標高ほど体積が大きい、下の標高ほど小さくなる。満水位に対して、あまり下がってないように見えますが、3割しかない」と話した。
荒川水系には、この二瀬ダム以外にも3つのダムがあるが、全てを合わせても、60%の貯水率にとどまっている。
春に山からの雪解け水が流れ込む利根川水系とは異なり、荒川水系は、雨が降らないと水がたまらないという特徴がある。
2017年1月から6月の荒川上流の平均降水量を調べると、311mmと、観測史上4番目に少なく、これまでの平均520mmを大きく下回っている。
こうした現状に、荒川水系では7月5日から、20年ぶりとなる10%の取水制限を開始した。
国土交通省は、荒川水系取水制限について、「すぐに一般家庭に影響はない」としているが、思い出されるのが、1994年に深刻化した水不足
20日、取水制限をさらに引き上げることも検討されており、国交省は、節水を呼びかけている。